Book review
脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき
ニューロンだけでは説明できない脳の働きを、グリア細胞や脳内の間質液などの最新研究から紹介する本。
全体のサマリー
ニューロンだけでは説明できない脳の働きを、グリア細胞、脳内の間質液、グリンファティック・システムなどの研究から紹介する。観測技術の進歩によって脳の理解が更新される過程も扱う。
感想メモ
脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき (ブルーバックス) | 毛内拡 | 科学・テクノロジー | Kindleストア | Amazon
実際に脳の研究してる人が書いたっぽいので読んだ。 この本もBrain BLAST!: 健康な脳のカギを握る脳の中のメタコミュニケーション - YouTubeみたいなアウトリーチの一貫として書き始めたらしい。
- 脳、細胞、神経の動きについてどのように研究されてわかってきているのか、結構順序立てて書かれて面白かった。
- 脳のシナプス、ニューロンの動き
- 脳にはシナプスがびっしりというわけではなく脳にも「すきま」が存在して、そこに間質液と呼ばれる無色透明の体液が流れてる
- いままでの研究手法だと、観測しようとしたときに間質液が蒸発?してしまって観測できてなかったのが原因で面白い
- 電子顕微鏡の技術が発達したとことで、いままで認識できてなかったものが認識できるようになったという話
- この間質液と脳脊髄液とが日に循環して交換されているという仕組みをグリンファティック・システムと呼ばれるやつがあるという予測があるけど、まだ観測されてないので不確定
脳にはニューロンの他にグリア細胞というのがあって、ニューロンとグリア細胞の比率は半々ぐらいと言われてる。 このグリア細胞の話が面白かった
一昔前まで、ヒトでは、ニューロンとグリア細胞の比が1:50と言われていたこともあり、少なくともグリア細胞がニューロンの10倍以上存在するという説は根強く存在しているようです。巷の本やテレビ番組で言われている「私たちは脳の10分の1しか使っていない」
ニューロンとグリア細胞の比率が、脳はn分の1しか使ってないという話の由来になっているのでは?という話が面白かった。
脳の中の流れとかは実際に生きた状態で観測する方法がなかったりして、まだ確定してないことがあるので、それを観測できるようになると今まで言われてたこととは実際は異なるかもねって感じで良かった。 (実際に今までの予測と事実は違うことがあったりはしてた話もでてきた)